ごろごろ

ゆるい雑記。

MENU

産学連携の裏側~大学と企業の協力がもたらす予期せぬ結末~

 本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

産学連携において大学と企業の関係がうまくいかず失敗。

というのはよく聞く話ですよね。

 

私の経歴はこの産学連携など地味に某国立大学と関連している部分がありました。

 

  • 某大学発ベンチャーに勤務4年
  • 別企業に転職後、産学連携に巻き込まれる(後に倒産)

 

実態を知っているぶん転職後にまた大学と関わると考えると、吐き気しかしませんでしたが仕方ありません。

 

大学側の意識と企業側の意識、どちらも体験していますのでその時のことなどを記事にしていきたいと思います。

 

時々感情的な文章になる箇所もありますがご了承ください。

 

 

 

 

はじめに

私のブログを読んでいただいている方で読んでくれた方もいるとは思いますが、私の1つ前の勤務先は倒産しました。

 

そしてその倒産した勤務先ですが、いいように大学側に食い物にされ続けていました。

 

なんで私がこんな目に遭わないといけないんだとか、今頃ムカムカしてきたので書けること書いてスッキリしようと思いこんな記事を書いてみました。

 

会社は倒産したし、関わることももうないので暴露的なことも書きます。

 

もし興味がある方、お時間に余裕がある方、よろしければお付き合いください。

 

私の勤務先だった大学発ベンチャー企業

業務レベルの程度が低い

大学発ベンチャーなだけあって、先生が社長であったりします。

今回の記事ではこの先生社長が主人公みたいなものです。

 

ですので社長は実務に関してド素人ですので、自ずと業務レベルは低いです。

内容も教科書通りの机上の空論ばかりですのでひどいものです。

 

見積もり計算が適当なため売上も大抵大赤字。

 

どうやって食いつないでいるかというと

補助金などをガンガン利用し食いつないでいく「補助金常連」でもあります。

 

取引企業を騙して受注は日常茶飯事

業務レベルの程度が低いということとも関連しますが、受注する際も内容はよく分からず納期も見積もりも計算できずにに「出来ます」ということで当たり前に受注。

 

当然納期は間に合わない、売上も採算が取れないわけです。

 

そしてその企業は怒って二度と受注は来ないわけですが、取引企業とは一期一会。

一回仕事でお金をもらったらそれで良い的な考え方。ようは使い捨て。

 

取引の継続ということが念頭にありません。

 

徹夜はあたりまえ

前2項目と関連しますが、仕事内容を理解できる頭がないのでその無茶苦茶な内容で社員は徹夜を強いられます。

 

社員はいつも目の下にはクマが出来ており覇気のない顔をしています。

お金がないので残業代は出せないから代休という形でごまかされていた気分でした。

 

今考えるとやばいですね。

 

補助金常連

正常にお金が稼げない状態の会社ですので、1度ものづくり補助金を受けて味をしめたのか補助金常連になりました。

 

例としてパソコンをあげますが、パソコンはある程度年数が経つと古くなってスペック不足になります。

 

しかし、ハイスペックパソコンを買うお金を捻出するのも厳しい会社。

そこでものづくり補助金の出番です。

 

「◯◯システムの構築」

などと小難しそうなテーマにして、そのテーマにはパソコンが必要だということでハイスペックなパソコンをもの補助の度に購入します。

 

しかも発注する商社もグルなのでしょうか。なぜこんなところに?というようなあやしい商社を利用します。

 

ソフトウェアでは裏技的なものを利用した隠しコマンドなだけのものに対し、それが200万円になっていたりと明らかにバグってる値段がしっかりと明細に書かれているのです。

 

パソコンもオリジナルのパソコンとして購入するのですが、パーツなどを総合した値段として30万~40万円程度ですが、それが100万円になっていたり。

 

最終的に補助金の明細を見るとどう考えてもおかしいほど高額に。

 

私自信、自作PCも嗜んでおりますのであらかた部品構成で金額は分かります。

そのパソコンでその金額はない!と断言したことがありますが口封じをされました。

 

お金が余ること自体がおかしいのですが、その余ったお金は事業資金などにまわして使っていました。

 

もの補助事業に関しての実態はつじつま合わせのようにやってもいないことをやったことにして報告などをあげて実績を作っていました。

 

もう一度言います。パソコンがほしいだけで

補助金事業の内容はほとんどやっていません!

 

 

 

産学連携という罠に巻き込まれた前勤務先

 

 

以降の話は大学側というより、前項の例の先生社長と絡んでしまうことになり起きた出来事を書いていきたいと思います。。

 

大学発ベンチャーを退職した数年後に入社した会社での話です。

その会社は後に大学から「共同研究」という提案を受けます。

 

そこで彼奴、企業を騙す例の先生社長がまた登場します。

 

共同研究

そんなものは実態がなく、大学側のメリットとしていいように使い企業を食いつぶすためのものだということを私は分かっていました。

 

そのためビジネスをする上で障害にもなるしデメリットが多すぎることを話し社長には辞退するよう進言しました。

 

しかし頭の悪い社長は響きが良いのか、勲章にでもなると思ったのか知りませんが受けてしまいました。

 

不条理な協定を結ばされる

浮かれているのか分からないけど、協定文を読むと明らかにあちら側に都合が良く、こちらには都合が悪いものばかり。

 

そのことをおバカ社長に話しても勲章を身につけられる喜びのせいか聞く耳を持ってはくれません。

 

その後、内容的に大学側が払うべき内容のものに企業側の我々が出す羽目になります。その金額500万円。

 

雇用を押し付けられる

大学側で雇っていた人間の雇用契約期間が切れて、ルール上再雇用ができないからとこちら側に雇用を約4年間要求される。人件費にして月額60万、4年で2880万円。

 

大学側が都合良いときに年に数回使いたいだけの限定的な人材です。

このためだけに雇用させられていました。

 

事務員もあちら側の意向で月に数回しか出勤してこない事務員の雇用を強いられる。

事務員は数字をコントロールできる分やばい。

 

結局その人らは自分の給料分の売上すら稼げないのでこれらの人は完全大赤字です。

 

 

中身のない共同研究

何もやっていません。

本当に中身がなく、関連先としてあらゆることに都合よく使われただけのもの。

 

この共同研究という名目がいいように使われるきっかけになるのです。

 

会社の金をこっそり前借りされる

これが最悪でした。

 

弊社社長すら知らない出来事で後から発覚したことだったのですが、事務員が手を回し先生社長側に会社の金をこっそり前借りさせていました。

 

その合計金額1000万円超。

 

前述した通り、その先生社長の会社は補助金で食っているような会社で補助金がなければ財布事情は火の車。

 

ここ数年補助金もおりずだったので運転資金がやばかったのでしょうね。

 

我々ももの補助を1度使ったのですが、担当者の方が

「あの先生社長の会社は補助金の常連すぎて、以降採択しない予定なんです」

と話していました。プークスクス

 

どうやら以降、本当に採択していないようです。

 

そして本当に火の車になったのか事務員を使い、こちらの財布に手をつけ始めました。

 

金を引き出しては数ヶ月後返済されているので、運転資金として利用し売上がたった段階で返済していたのでしょうと見られます。

 

それが3~4回ほどありました。

 

会社倒産

 

結局中身のない産学連携に巻き込まれ大学側と絡むことになってしまいました。

 

その結果というか成れの果てというか。

 

勝手に金を抜き出され、その金の一部は銀行から借りていた融資も含まれていたのだと思います。融資の目的と違う使い方としてお金を利用していたのでしょう。

 

銀行決算月の3月、融資を止められ事業継続が困難となり倒産することになりました。

 

けっきょくこの会社はなんだったのだろう。

 

大学側と先生社長にいいように転がされていただけでした。

 

 

 

あとがき

大学と中小企業が絡んでもいいようにやられて終わるという例を実体験を元に書いてみました。

 

実際、産学連携は失敗しやすいというデータもよく言われますね。

 

産学連携などは実際の市場ニーズとかけ離れた自己満足みたいなことをやる傾向が強いですので、響きや勲章にうっとりしたいだけだったら断るべきです。

 

逆にやりたいことが明確で、お金の問題も双方合意の上でお互いの思惑がバッチリハマるのであればやるべきかなと思いますが、あまりそういうことはないんじゃないのかなと個人的に思います。

 

関連するこちらの記事もご一読いただければ幸いです。

goroneko.net