ごろごろ

ゆるい雑記。

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宅配ピザの仕事 労働のきつい点や楽な点は?オススメできる?

ふと思い出したんです。

 

私、宅配ピザの仕事(正社員)3年半やっていたんだ!ということを。

 

たぶん皆さん宅配ピザ屋の仕事というと、調理と配達くらいしかイメージないと思うのですが、メインは当然それで合っていますが中身がもう少し細かくあったりします。

 

答えから言うとピザデリバリーのアルバイトはおすすめできます。

 

後半にはピザ注文時の混雑時期などの特徴なども書いていきますので参考にしてもらえると良いかと思います。

 

ではお付き合いよろしくお願いいたします。

 

 

宅配ピザ屋で働くメリット・デメリット

デメリット

・良いお客様も多いが、一部民度が底抜けに悪いお客様もいる

・繁忙期はありあえない忙しさ

・夏、倒れそうになるくらい暑くめまいがすることも

・体育会系

 

メリット

・お客様からジュースやビールなどの差し入れをもらえたりすること有り

・デリバリーは配達に出ると自分だけの時間なので気楽

・配達時にお客様やその子供が喜ぶ姿が見れる

・年齢関係なくアルバイト雇用されやすい

・高校生のバイトとの絡みがおもしろい

・社割りでピザが買える(激安)

・オリジナルレシピで作成も可能

 

私的に思うのはどんな仕事でもデメリットはあります。

 

しかし、書き出してみるとたったこれだけ?

と感じます。

 

むしろメリットのほうが多く良い仕事なのではないかと思うくらいです。

 

 

お仕事内容

 

 

 

 

 

アルバイトの仕事

インストア

・注文受付(電話・ネット注文)

・テイクアウト受け渡し

・ピザメイキング

・カット仕上げ

デリバリー

・配達

・配達先での接客対応

・ポスティング

 

※インストア業務かデリバリー業務か選択できます

※能力次第で両方受け持ってもらうこともあります

 

 

注文の受付

お客様からのピザの注文を電話やオンラインで受け付けます。

注文内容や配達先の情報のデータを入力します。

 

伝票が発行されて、ここからカウントダウン。

ピザが焼き上がって配達まで送り出すのに大体12分となります。

 

工程で時間があらかた決まっています。

 

インストア業務はあまり時間誤差は出ません。

時間誤差が多く出るのはデリバリーです

 

道に迷ったりお客様に怒られるイレギュラーが発生し、遅れて戻ってきたりすると距離によっては遅配確率がグンと上がってしまうのです。

 

私は遅配によってお客様にお会計のお金を顔に投げつけられたこともありました。

ひたすら謝るしか出来ません。

 

ピザの調理

注文が入ったピザを調理します。

 

・生地の伸ばし(30秒

プレス機があり、その機械でギューッと押し付け伸ばします。

 

・トッピング(1~2分)

スピード勝負。だけどキレイに丁寧に。

 

・オーブンで焼き(7~10分)

コンベアオーブンで「1回通し」「1回半通し」などと通す時間も色々あります。

 

・パスタの注文があればこの間に調理(2分)

パスタは2分程度で出来上がります。

調理の担当はパスタの注文も入るとけっこうバタバタします。

 

・カット仕上げ(40秒~2分)

焼き上がったピザを鉄板から剥がし、皆さんにお届けの箱に乗せカットします。

上からパセリを振ったり振らなかったり。間違えると作り直しになりました。

更にドリンク、おしぼり、アペタイザーも含む配達準備と配達指示。誰がどこに行ったかいつ頃戻ってくるかのタイムスケジュールの把握もします。

(実はここが一番大変でベテランポジション。そしてコンベア出口のため暑い)

 

配達

配達のためにバイク、自動車などでお客様のもとへピザを届けます。

配達先の住所を確認し、効率的なルートを選択。

 

代金の受け渡しと管理、必要であればレシート以外の領収書発行もします。

 

お釣りは暗算ですが、伝票に一万円からのお釣り額が書かれているので実は計算チョロいです。

 

ポスティング

デリバリー要員は配達の仕事が少なかったりすると余剰人員になるため、ポスティング(チラシ配り)に出されます。

 

恐らく迷惑だろうと思いながらポストに入れていますのでご容赦ください。

 

30分100枚。アパート地帯だと200枚持たされる。走って配らないとノルマをこなせない枚数でひどい。

 

アルバイトの仕事まとめ

主に上記が一般的なアルバイトが受け持つ仕事ではないでしょうか。

 

宅配ピザのお仕事は時間に制約があるため、ピーク時には忙しい状況になることもあります。

 

正確性、迅速さ、顧客サービスの向上を重視する職種です。

 

ドライバーとしては交通ルールや安全にも留意しながら運転する必要があります。

 

 

社員の仕事

上記の仕事も社員でも当然やりますが、以下のこともやります。

 

銀行入金

売上金を銀行の夜間金庫に投入

夜間金庫の鍵を預かり大金を持ち運ぶのでけっこう大事な仕事でした。

 

レジ締め作業

当日の売上金の集計。割引券の集計等行います。

閉店作業なのでモタモタできません。かといって間違いは許されません。

 

発注作業

食材やピザボックスやパスタ容器等、アルコール消毒等の備品などの発注作業。

曜日ごとに注文数も変化し、地域イベントや連休時も注文数が変化するためあらかたの動向が読めないとできない。

 

アルバイト教育

高校生のアルバイトが多いため扱いが難しい。

たまに世の中を舐め腐ったようなバカがくるため正直しんどい。

 

車メンテナンス(ぶつけた補修と季節ごとのタイヤ交換)

私がぶつけるわけでないのに補修技術を認められ私が担当に…

タイヤ交換は5台分。イジメか!

 

 

地獄イベントのクリスマス「メリークルシミマス」

 

 

・サンタ衣装が恥ずかしい(ヒゲが邪魔)

・休む時間が取れない(学生バイトはきちんと休める)

・人手不足(バイトの友達召喚、バイトOB・OG召喚)

・バグってるかのような売上額

 

 

止まらない客に店中に貼り付けられた予約伝票。

 

ケンタッキーでも食ってろ!

 

とキレながらタバコ休憩(当時喫煙者)すら取れずに10時間近く休憩なしクソブラック)の立ちっぱなしで調理しっぱなしでした。

 

当然メシも食べることは許されません。

 

高校生のバイトの友達を連れてきてもらって単発のバイトをしてもらいます。

テイクアウトの受け渡し要員でという、まさに猫の手も借りちゃっている状態での営業となっています。

 

バイトOB・OGは声かけてみますが大半はNOを突きつけられます(笑)

分かっちゃいるんですけどね…あんなの二度とゴメンだという気持ち。

 

ただ、助けになるならと参戦してくれるOB・OGも稀にいます。

 

私も辞めてから3シーズンほどお手伝いに参戦していましたが、店長が変わってから声がかからなくなったのでそれ以降参戦していません。

 

 

そして当日は配達から店舗から全てがパニックのためクレームもチラホラ。

 

サンタの衣装に着替えて真冬に原付でクレーム対応に行ったこともありました。

 

信号待ちの時がとても恥ずかしい…

 

ちなみにピザ屋のクリスマスがどれだけイカれているかというのを私の居た店舗の売上で見てみます。

 

平日:50000~80000円

土日祝:100000~150000円

大型連休時:120000~180000円

クリスマス:820000円(私の記憶の最高記録)

 

※端数切り捨て(というかそこまで細かいところ覚えていない)

 

イカれてますよマジで。

後にも先にもピザ屋のクリスマスが今までやってきた仕事で一番辛かったです。

 

混雑時のトッピング(調理)はアルバイトだと捌ききれないので店長と私で対応していましたが、クリスマス商戦が終わったあとは2人ともただの屍のようになっています。

 

そして調理台の上が地獄絵図に。

 

おそらく皆さんが疑問に思うであろう、高額な価格設定はなぜか

・原材料費が良質なものを使う

・人件費

・宅配における燃料費など、車の維持費

・事業費用

・利益確保

 

宅配ピザはなぜ高いのか。

一度は思ったことがあると思います。

 

ファミレスで頼めばもっと安いのに…とか。

 

ピザの原価はあえて書きませんが、原価は正直なところ驚く値段です。

 

高い理由を挙げていきます

 

原材料費

ピザの原材料、具材、チーズ、ソースなどは、高品質で新鮮なものを使用する必要があります。また、野菜など食材ロス分も計算に含みます。

 

人件費

従業員の給与や労働条件、労働時間の維持にかかる人件費。

注文が少ないとシフトに見合わない余剰人員になるため保険もかけなくてはいけません。

 

燃料費等

ピザを配達するための燃料代、車両維持費が必要です。

冬タイヤは安全確保のため、毎シーズン新品を購入します。

 

事業費用

店舗運営に関連する様々な費用がかかります。店舗の賃料、光熱費、水道光熱費、業者ポスティング費用や広告宣伝費などが含まれます。

 

利益

利益を追求するために営業していますので価格設定は、原材料費や労働力費用、事業費用などのコストに基づいて行われますが、同時に一定の利益を確保する必要もあります。

 

これらの要素が組み合わさって、宅配ピザの価格が高くなることがあります。

 

おそらくピザそのものの原価しか考えないために高く感じるのではないでしょうか?と思います。

 

車両維持費等までイメージがついている方は少ないのではないでしょうか。

 

まかないはやっぱりピザ食える?

私の居た店舗ではそのようなものありません。

 

しかし…

 

店長が帰り次第社員権限(特権)で私がピッツァパーティーを開催し、アルバイトたちに賄っていました。

 

本業終わったあとすぐにバイトに入りお腹のすいているアルバイトも居てかわいそうじゃないですか。

 

生地とかの在庫管理があまりにザルすぎるし、失敗して捨てたときもマイナス記録つけないですからね…バレないんですよ。

 

調理場の状況

夏場は地獄です。

 

いくらエアコンをかけても効き目がない。

オーブンが強すぎるから…

 

暑くてみんなイライラしています。

 

オーダーの電話の呼び出し音でノイローゼになりそうです。

 

めまいがします(マジで)

 

そんな中「夏はビール!つまみにピザ!」

シバきたくなりますね。

 

しかし、そんなクソ暑い中食材を取りに冷凍庫に入るとそこは天国です。

 

 

宅配ピザ混雑時の特徴と注文時の注意点

・年末年始

・卒業式、入学式

・ゴールデンウィーク

・花火大会

・お盆期間

・クリスマス

 

あなたが食べたいと思う時は他の人も食べたいと思っています。

 

そのような時は大抵混雑します。

 

以下の時に注文する際は事前予約したほうが良いです。

基本的に週末、3連休程度でも混みます。

 

 

受付停止にする時もあります。

 

それはクリスマス、12/31~1/3。この期間は要注意なので店舗に確認か事前予約がおすすめです。

 

私の勤務していた地域の混雑時の当時の配達時間目安も書きますので、混雑でどれくらい変わるかの参考にしてください。

 

通常30分前後

予約に関しては希望時間の前後10分誤差を了承してもらっています。

 

年末年始

60分~90分

一日中ダラダラとオーダーが入り、客単価が高いのが特徴。

メシ時という明確な時間で頼むわけでもない模様。

一日中ダラダラと注文がくる。

 

卒業式・入学式の日

40分~90分

添え物にピザでも・・・くらいの感覚なのでしょうか。客単価は普通。

混雑時はメシ時1時間前くらい。

 

ゴールデンウィーク

40分~120分

連休は当然混雑します。特にこどもの日はけっこうヤバメ。

混雑時はメシ時1時間前くらい。

 

花火大会

40分~90分

ビールでも呑みながらピザかよ良い身分だな!と思いつつ、花火会場付近に配達をすること多い。交通規制と混雑もあるため早めに店舗に確認をしたほうが良い。

 

お盆期間

30分~90分

帰省してきた孫や息子に食べさせたいのでしょうね。田舎からの注文多め。

メシ時という明確な時間で頼むわけでもない模様。

一日中ダラダラと注文がくる。

 

クリスマス

事前予約のみ

当日注文受付停止

予約希望時間 前後60分から90分ズレ見込みで

 

前述のとおり。話にならないレベルの混雑です。

店舗によっては当日注文受付停止になります。前日までの予約オンリーの対応。

 

私の地域はクリスマスイヴは必ず大雪になるジンクスがありますので、交通状況の乱れも発生するため予測が困難な状況にもなります。

 

希望時間に欲しければ店舗に取りに行く「テイクアウト」をご利用ください。

 

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

ピザデリバリーの色々なことが分かっていただけたかと思います。

 

実はけっこう体育会系。

ポスティングは走らされ、店内では声出し。声が小さいと店長に怒られます。

 

「いらっしゃいませ」

「ありがとうございました」

「お願いします」

「〇〇作ります」

「◯時◯分〇〇安全運転で行ってきます」

「〇〇、◯分戻りました」

「お疲れ様です」

 

これらを大声で言わないといけませんでした。

今の時代はコロナでどうなったか分かりませんが当時はそうでした。

 

しかし誰も宅配ピザ屋が体育会系だと思わんですよね。

アルバイトの高校生が初めて来た時も大体その雰囲気に驚いています。

 

でもアルバイトの子たちはそんな中でもみんな長続きして働いてくれていました。

 

なぜか聞いたことがあります。

 

「楽しいからです」

 

そう、職場は体育会系ですがみんなしょうもない話をしたりして笑いながら仕事してるんですよね。

 

ですので店長次第でもあると思いますが、職場の雰囲気はとても良いです。

 

社員のおじさん、パートのおばちゃん、アルバイトの若い子たち。

年齢関係なくディスりディスられ、みんなヘラヘラしています。

 

3年半で退職しましたが、私も嫌いで退職したわけじゃなかったんです。

 

年齢による体力の限界だったのです。