7月——宅配業界にとって一年のうちでも過酷な“夏の繁忙期”がやってきます。
炎天下の中、重たい荷物を抱え時間に追われながらも全国の配達員たちは毎日頑張っています。
私もその一人として夏場の配達がいかに厳しいか身をもって感じています。
ありがたいことにそんな中でも「何か差し入れしたい」と思ってくださるお客様が想定以上に多く、本当に心の支えになります。
とはいえ「何を渡せば喜んでもらえるの?」と迷ってしまう方も多いと思います。
この記事では私自身の体験と他の現役ドライバーの声を元に「夏場に嬉しい差し入れ」と「困ってしまう差し入れ」をまとめてご紹介します。
差し入れでもらって嬉しいもの【現場の声】
1. 冷たい飲み物(最強)
これはどのドライバーに聞いてもダントツで嬉しいと答える定番差し入れです。
- 喉がカラカラでも自販機やコンビニに立ち寄る余裕があまりない
- 熱中症の危険と隣り合わせ
- 冷たい飲み物があるだけで「命の水」になる
- 嵩張らないため持ち運びしやすい
選ぶときのポイント:
- スポーツドリンクや水がベスト
- 甘すぎない飲み物が人気
- 一度で飲みきれないことが多く、ペットボトルが勝手が良い
- カフェインが含まれるお茶類などの利尿作用が強い飲み物は避けるのが無難
配達員のトイレ事情
公衆トイレかコンビニなどの店舗しかありません。頻繁にトイレに行くことになると配達に支障が出始めることになります。
また、カフェインにより利尿作用の強い飲み物は水分補給したつもりでも尿量が増えてしまい水分補給できていないということにになるのであまりオススメできません。
限界までトイレを我慢して配達している配達員は多いです。
2. 栄養ドリンク・エナジードリンク(気遣いが伝わる)
体力勝負の夏の配達では疲労が蓄積して連日の暑さでグッタリする日しかありません。
それでも配達はしなくてはいけません。
ただでさえ人員不足のためちょっとやそっとでは休めないのです。
栄養ドリンクは配達員のエネルギーの源にもなります。
- 気にかけてくれていると感じられる
- 高価なものでなくてOK(リポビタンDやチオビタで十分)
- 常温でも普通に飲めてしまう
栄養ドリンクはその中でも特に実用性が高く受け取りやすいアイテムです。
感謝の気持ちを伝えたいときには1本渡してみてはいかがでしょう。
3. 個包装の軽食・お菓子
意外に多いのが「お腹ペコペコで働いている」配達員。
「お手軽」「手が汚れない」ということに着目すると良いです。
- 栄養補給ができるもの「カロリーメイト」「SOYJOY」など
- おつまみ程度の「ナッツ」「個包装の菓子類」
- 菓子パンなどのお手軽軽食
- 冷やしているスタンドパックのゼリー(吸うやつ)
- チョコ系はNG(車内で溶ける)
ポイント:
- 栄養補給できる
- 個包装タイプが衛生的で安心
- 溶けにくい食品を選ぶと◎
差し入れで「実は困ってしまうもの」
生野菜・果物などの生もの
- その場で食べられず、車内に放置することに
- 車内にニオイが充満する
- 腐敗のリスクがある
- 好みに合わず廃棄になる場合も…
まとめ:夏の差し入れは「冷たい飲み物」が最強
配達員が喜ぶ差し入れで圧倒的に人気なのは「冷たい飲み物」でした。
- 手軽に飲める
- カラッカラの喉へ潤いを与えてくれる
- 熱中症予防になる
- 持ち運びしやすい
個人的に冷たい飲み物級に嬉しいと思えたものは「スタンドパックのゼリー」でした。
配達員にも感情があるので、差し入れしてくれると贔屓目のお客さんになったりするかもしれませんね。
最後に(小話)
ちなみに私自身、ある日一日に飲料の差し入れが10本以上たまったことがあります。
嬉しい悲鳴でしたが、その日のうちに飲みきれなくなることに。
…そして数ヶ月後、健康診断でHbA1c(血糖値の目安)が境界値に。
甘いジュースの連続摂取にはご注意を!