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追跡サービスでは「配達中」なのに……。配達員があえて素通りする3つの理由

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宅配便の追跡サービスで「配達中」となっているのになかなか荷物が届かない。

 

そして、翌日になると何事もなかったかのように配達される。このような経験をされた方は少なくないはずです。

 

「本当に近くまで来ていたのだろうか」「忘れられていたのではないか」と疑問に感じることもあるでしょう。

 

実は宅配の現場では、特定の条件下で意図的に家を「スルー」することがあります。

 

すべてのケースに当てはまるわけではありませんが配達員「この時間はご不在だろう」と判断し、あえて配達を後回しにするケースが存在するのです。

 

本記事では、軽貨物ドライバーとしての視点からその裏側にある理由を論理的に解説します。

配達ルートは効率が最優先される

宅配ドライバーは、必ずしも地図上の順番通りに配達しているわけではありません。

 

1日に取り扱う荷物量が100件を超えることはほぼ当たり前、いかに効率よく配達を完了させるかが極めて重要になります。

 

そのため、ドライバーは日々の業務を通じて配達先に関する次のような情報を蓄積しています。

  • 常に在宅している家
  • 不在がちな家
  • 時間帯によって在宅状況が変わる家

限られた時間でより多くの荷物を確実にお届けするために「不在の可能性が高い家は後回しにする」という判断が働きます。

理由① 不在宅への訪問はタイムロスにつながる

日中、明らかに不在であると分かっているお宅へ向かうことは配送効率を著しく低下させます。

 

例えば、以下のような傾向があるお宅です。

  • 平日の昼間は常に不在である
  • 夜間の時間指定以外では受け取りがない
  • 再配達のご依頼が多い

こうした傾向を把握している場合、確証のないまま訪問しても空振りに終わる可能性が高くなります。

 

その結果「まずは在宅の可能性が高い別のエリアを優先しよう」という判断に至るのです。

理由② 不在票の作成と投函に要する時間

不在のお宅を1軒訪問するだけでも現場では相応の作業時間が発生します。

  • インターホンを鳴らす
  • お客様の応答を待つ
  • 不在票に住所や伝票番号などを記入する
  • ポストへ投函する

これらの一連の動作には少なくとも1分前後の時間を要します。仮に10件の不在があればそれだけで10分のロスを生むことになります。

 

配送現場は常に時間との戦いです。

そのため、状況によっては訪問をあえて見送ることがあります。

 

インターホンを押したにもかかわらず不在票を入れないことはルール違反となるため、最初から「訪問しなかった」扱いにするという現場ならではの判断です。

理由③ 確実に受け取っていただける時間帯に訪問したい

ドライバーはこれまでの経験から「こちらのお宅は夕方以降であれば在宅している」といった生活の傾向を把握していることが少なくありません。

 

「今訪問してもご不在で、結果的に夜の再配達になってしまうのであれば、最初から在宅の可能性が高い夜のルートに組み込もう」と考えるわけです。

 

これはドライバーの負担軽減だけでなく、お客様にとっても何度もチャイムを鳴らされる煩わしさを防げるため一定の合理性がある判断といえます。

すべてのドライバーが後回しにするわけではない

こうした実情を知ると「配達の仕方が適当なのではないか」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、これはあくまで配送効率を高めるための調整作業の一つです。

 

当然ながら、会社の規定やドライバー個人の方針により荷物の到着順や地図上のルートを厳守して配達するケースも多々あります。

 

現場の状況や荷物量に応じて柔軟にルートを最適化する手法の一つとしてご理解いただければ幸いです。

後回しを避け、スムーズに荷物を受け取るための対策

ご自身の荷物が後回しにされるのを防ぎより早くスムーズに受け取るためには、以下の方法が非常に有効です。

  • 配達の時間帯指定を活用する
  • 置き配サービスを利用する
  • 宅配ボックスを設置する

配達ドライバーが最も避けたいのは「再配達」です。

 

一度の訪問で確実に配達が完了する仕組みが整っているお宅は配送ルートを組み立てる際にも最優先で組み込まれやすくなります。

現場の本音:なぜ後回しという選択をするのか

「時間指定なし」の荷物に関しては基本的に配送ルートの組み立てがドライバーの裁量に委ねられます。

 

これには現場で働くドライバーならではの切実な事情も関係しています。

 

本音を申し上げると、主な理由は以下の3点です。

  • 不在対応にかかる作業時間を削減したい
  • 不在票の記入や管理の手間を減らしたい
  • 再配達の依頼によって「時間指定」が発生するリスクを避けたい

特に3点目は重要です。

 

不在票を投函した結果、お客様から再配達の依頼(時間指定)が入るとドライバーは効率よく組んだルートを変更してでもその指定時間に合わせる必要が生じます。

 

ルートの自由度を保ち、1日の配送業務を円滑に進めるために、「不在と分かっている時間帯にはあえて訪問しない」という選択が取られるのです。

まとめ

配達員が不在を予測して訪問を後回しにする主な理由は、以下の3点に集約されます。

  • 不在が多い家を後回しにし、全体の配送効率を上げるため
  • 不在票の作成や投函にかかるタイムロスを防ぐため
  • 確実に在宅している可能性が高い時間帯に絞って訪問するため

宅配の現場では限られた時間と人員で膨大な荷物を処理しています。

 

このような「配送の裏側」を知っていただくことで荷物が届くタイミングへの見方が少し変わるかもしれません。

 

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