ネット通販やフリマアプリの普及で自宅に荷物を受け取る機会は増えました。
特に「19時~21時」の時間帯指定は、仕事帰りに合わせて利用する人も多いと思います。
しかし実は配達員側から見るとこの時間帯には独特のルールと事情があります。
今回は宅配ドライバーとしての経験から「夜配(79=しちく)」の実情をお伝えします。
19時~21時指定は「21時まで配達」ではない
多くのお客様は「21時まで配達してもらえる」と思っているかもしれません。
しかし19時から21時の指定はその時間帯のどこか1度伺えば業務終了となります。
つまり、21時まで配達しているわけではないのです。
さらにドライバー直通の電話も基本的には19時までで終了。
それ以降は着信があっても営業所や他ドライバーからの着信でない限り対応することはありません。
エリアによって夜配の負担は大きく変わる

私が以前担当していた地域は、19時~21時に20~30軒を回らなければならないでした。時間にして1時間~1時間30分程度かかります。
日中は不在が多く、ほとんどのお宅が夜配指定。夜だけ忙しいような状態でした。
一方、現在のエリアは夜配の件数が少なく平均2~4軒ほど。
多い日でも10軒いかないため業務負担は大きく減っています。
いずれにしても、指定された19~21時の荷物を配り終えた時点でその日の仕事は終了です。
「20時以降にお願いします」は通用しない
よくあるのが、備考欄や伝言で「20時以降に来てください」と書かれるケース。
ですがこれは、配達員にとって非常に困るお願いです。
なぜなら他の荷物はすでに配り終えているのに、その1軒のためだけに待機しろということや、戻ってこいということになるからです。
各社様々なルールがありますが「時間帯指定以上の細かい指定はできません」とルールで決まっています。
ですから19時に訪問することもあれば20時に訪問することもあり、希望時間を細かく指定することは不可能なのです。
不在なら不在票が入るだけ

もし19時ちょうどに配達に来られて不在だった場合そのまま不在票が入るだけです。
お客様の希望が叶わなかったとしてもそれはルール上仕方のないこと。
配達員に悪意があるわけではなく業務の流れとしてそうなるだけなのです。
機嫌を損ねると今後に影響も
実際、「20時以降にしてください」などの無理な要望は配達員のモチベーションを下げる原因にもなります。
そのような要望を聞いてくれる配達員は一部いますが、人間ですから「このお宅は今後気を使うのやめよう」と思われてしまう可能性もゼロではありません。
まとめ
宅配便の「19時~21時指定」は21時まで必ず配達してくれるわけではありません。
配達員はその時間帯のどこかで1度訪問すれば業務終了となります。
「20時以降に来てほしい」というような要望はルール上できませんし現場にとっても大きな負担になります。
再配達を避けたいなら、宅配ボックスや置き配サービスを活用するのも一つの方法です。
お互い気持ちよく荷物を受け渡すためにぜひ宅配の仕組みを理解していただければと思います。