近年、在宅ワークの普及と共に副業を求める人々が増えています。
その影で横行しているのが「副業スクール、セミナー詐欺」です。
「スマホだけで」「スキマ時間で」「誰でも簡単に」「コピペで」「毎日○○分で」「毎月○○万円確実に」
なかなか怪しいですよね。
こういう事を謳っている場合はまず疑ってかかったほうがよいです。
この記事ではそんな詐欺の実態を探り、読者の皆様がいかなる詐欺にも騙されないよう具体的な知識と対策を提供します。
典型的な詐欺の手口
1. 誇大広告の使用
多くの副業スクール詐欺は非現実的な収益を約束する広告を使っています。これらはしばしば、「短期間での高収入保証」や「成功事例の誇張」などの形をとります。
2. 高額な受講料と隠れたコスト
詐欺的なスクールは通常、基本コースへの参加に高額な料金を請求します。さらに追加の教材費や高度なコースへのアップセルを試みることもあります。
3. 効果のないコンテンツ
提供される教材や講義はしばしば市場の現実と乖離しており、実際には役立たない情報が多いです。これは詐欺の典型的な特徴です。
詐欺の手口を理解し警戒心を持つことで詐欺から自身を守ることが可能です。
副業を選ぶ際は慎重に、信頼できる情報源からのみ情報を取得しましょう。
ではもっと見ていきましょう。
成功者の偽証言
詐欺師たちは自分たちの提供するスクールやセミナーで成功を収めた人物の証言動画などを見せてきます。
実際には架空の人物であったり、詐欺師自身が演じることもあります。
プロのカメラマンによる高品質な写真や説得力のある物語を用いてその証言の真実味を増しています。時には名の知れた人物の名を騙ることもあります。
証言が実際に信憑性があるものかどうか独自に背景調査をすることが重要です。
非現実的な収益保証
「わずかな期間で驚くべき利益を得られる」といった誇大広告は詐欺の常套句です。
市場の現実を無視した不自然な収益の約束は赤信号。
成功事例として提示されるグラフや数値が、統計的な分析や現実の市場データに即していない場合が多いです。
このような保証がある場合は、細かい文字で書かれた免責事項を読むことが肝要です。
プレッシャーをかける限定オファー
「先着10名様限定で半額!」や「今日限りの特別割引!」など、時間や数量に限定を設けることで潜在顧客に決断を急がせます。
人は限定されたものに強く惹かれる心理を持っており、詐欺師はこの心理を巧みに利用します。
真実性のあるオファーであれば普通はそんなに短時間で判断を迫ることはありません。
無料の罠
最初に無料の情報を提供しこれが有用であるかのように見せかけます。
しかし実際にはこの無料情報は非常に基本的なものであり、それを深堀りしたい場合は高額な追加コースを購入する必要があります。
また、無料コースを受けた後は強引なセールスが行われることも珍しくありません。
無料という言葉に惑わされず実際に価値がある情報かどうかを見極めることが必要です。
詐欺に遭わないための対策
実績の検証
提示された実績や証言が本物かどうか徹底的に調査しましょう。
収益保証の是非
非現実的な収益保証がされていないか冷静に考えましょう。
圧倒的な急かし
急かすオファーには注意し冷静な判断を心がけましょう。
透明性の確認
費用に見合った内容か、また追加料金が発生しないか確認しましょう。
口コミのチェック
他の利用者の口コミや評判を確認しましょう。
対策を覚えておくことでセミナーやスクールの申し込みを検討する際や他の投資機会に出会ったときに詐欺に巻き込まれるリスクを最小限に抑えることができます。
常に慎重に判断し、もし少しでも怪しいと感じたらそのオファーからは離れる勇気を持つことも重要です。
ではもっと見ていきましょう。
事前リサーチ
運営会社や提供されるコースについて徹底的にリサーチし評判をチェックします。
・スクールの運営者や責任者が誰なのか、その背景や資格を調べます。
・事業を運営する法人が登録されているかどうか、公的な企業登録データベースで確認します。
・スクールやセミナーのプログラムが過去にどのような成果を上げてきたのか確認します。
・成功者の証言が掲載されている場合その人物が実在するか、独立した情報源で確認できるか検証します。
セールスとマーケティングの手法
セールスにプレッシャーを感じたり、急かされたりする手法が用いられていないか確認しながら話を聞いてください。
販売されるスクールやサービスに関して、透明性があり隠されたコストや条件がないかをチェックします。
期待
非現実的な収益の約束には懐疑的でいることが重要です。
提供される収益保証が現実的なものかどうか、独立した専門家の意見や市場データと照らし合わせて検討します。
投資収益の約束が具体的で明確な根拠に基づいているかどうかソースを求めます。
法的な文書
契約を結ぶ前にすべての書面を慎重に読み、理解できない点や疑問に思う部分は専門家に相談します。
あやしいものは大体小さい文字や長い文章で読みにくくしていることがとても多いです。
退路の確保
契約内容の再確認
返金ポリシーが明確であり、実際に利用可能な返金保証があるか確認します。
契約書、約款、受け取ったメールなどすべての文書を精査し、不審な点や約束されたサービスが提供されていない点がないかチェックします。
消費者センターや専門家への相談
不明瞭な点や不正を感じたら消費者センターや法律の専門家に相談することが重要です。
彼らは詐欺に関する専門的な知識を持っており、どのような措置を取るべきか具体的なアドバイスをくれます。
契約の解除・クーリングオフ
契約から一定期間内であればクーリングオフ制度を利用して契約を無効にすることが可能です。
この制度は消費者が不利な契約から脱退できるように法律で定められています。
返金請求の検討
サービスが約束された内容と異なる場合や完全に詐欺であった場合、返金を請求することができます。
これには書面での正式な請求や法的手段の利用が含まれます。
被害の報告と記録の保持
警察や関連する監督機関に詐欺の被害を報告します。
これには、通信記録、契約書、支払いの証拠などが含まれます。
口コミと評判
実際にサービスを利用した人たちからの口コミやレビューを読みます。
特に独立した評価サイトの情報は参考になります。
また、自分と同じような被害に他の人が遭わないよう経験を口コミサイトやSNS等で共有することも重要です。
詐欺の詳細や自身の対応方法をレビューサイトやSNSで共有することで、他の人々の意識を高めることができます。
あとがき
副業セミナー・スクール詐欺は巧妙な手口で多くの人を騙しています。
その手口を知り、正しい知識を持つことで防ぐことが可能です。
この記事をきっかけに、怪しいセミナーやスクールには騙されないよう警戒心を持って情報に接してください。
「結局はラクにどうこうする」
という甘い話はよっぽどのことじゃないかぎりあたりません。
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